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Functional Draping Weare

 

ファンクショナル・ドレーピング・ウェア
運動量を加味した機能的な立体裁断仕様の服

 

従来の服作りとの違い
従来のパターンは、1つの立体、たとえばスーツならば直立した人体で設定して、動きやすさ着易さの部分は、イセコミ、クセトリ、コロシコミ、ダーツ、キリカエシなどの技術面と、ユトリ寸法というサイズ面での調整が現状である。立体裁断と言われるアウターでは、たとえば、腕を曲げた状態の人体で設定したり、乗馬用であれば、乗馬での体型(足をがに股の状態)を基本ボディにして、生地をのせて切ったり摘んだり縫ったりなどして形を作りこんでいく立体裁断、いずれにしても、1つの固定されたボディを設定してパターンづくりをしているために、設定した形では、着易いが他の形ではやはり着にくい。
(たとえば、乗馬パンツは歩きにくいし、ソシアルダンスのスーツは直立した形では、着にくいなど)かといって、ただ大きく作るのは、時代遅れ。そこで全く新しい発想として、人の動きを意識して作られたのが、ファンクショナル ドレーピング ウェアである。

ファンクショナル・ドレーピングの服作り
腕を横に広げた状態すなわちパターン上で下袖の距離が必要となる状態で設定された下袖パターンと、手を腹部に置いた状態すなわちパターン上で山袖の距離が必要となる状態で設定された山袖パターンを、1つの立体パターンに落し込むことによって袖部を形成した服であり、横から前への腕の動きがよりスムーズにできる様に設計され、運動量も加味された、立体裁断仕様の袖を有する服。

(実用新案の請求項より)

 

 

下袖 山袖:袖は大きく二つのパターンから構成されていて、腕の外側(二の腕側)が山袖、内側が下袖)

特 徴
 このジャケットは、従来だと細いスーツは腕も動きづらいというのが当たり前なのに、細身であるが袖を通すと腕が動きやすい

 袖の螺旋状の縫いは、二の腕の部分をバイヤスにしたり、伸びてほしくない所を伸ばさないようにという曲線でパターンを構成しているための、大切なライン(構造線)

 胸の切り返しラインは、男性の前身でもっとも凹凸のあるところ(胸から腰)を通すことによって、立体的に気安く工夫(これはファンクショナル・ドレーピングとは別の考え方)

 

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